プロコン分析(Pros/Cons)とは
ある議題やテーマに対して、良い点と悪い点を比較する分析方法です。何かを決める際にはこれが正しいと思い込んで会議を進めてしまうことがよくありますが、プロコン分析を使うことで、良い点と悪い点をリストアップすることで客観的に物事を判断できます。
プロコン分析表の一例
「転職するか/転職しないかのプロコン分析表」
プロコン分析のメリット
- 一面的・直感的な判断を防止できる
会議体において意思決定をする際は誰か一人の意見を尊重しそのまま結論に導かれてしまうことが多いです。一人では気づくことができない物事の側面を複数人で客観的に見ることで、直感的な意思決定を防ぐことができます。
- 決断、意思決定の精度が上がる
複数人でプロコン表を作成することで、考え方がことなる複数人からの意見が合わさり、意思決定を決めてから重大なミスが見つかるリスクを軽減します。
- チームメンバーの意見を尊重でき、思考の癖を分析できる
チームでの議論を行うことで、管理職の立場では個人の発言内容を分析しチームメンバーの考え方の癖を見ることができます。会議体仕切る力もビジネスマンとしては評価されるものですが、チームの個性を理解できるチャンスにもなります。
プロコン分析を活かすための留意点
- 比較対象、選択肢が多過ぎると結論が導きにくい
選択肢は3つまでではプロコン表を用いて分析することが可能ですが、選択肢が複数ある場合は予め選択肢を絞り込んだ上で、分析を行うことでプロコン分析を適用することができます。
- プロコン分析を行うときはチームメンバー全員が発言できる環境で行う。
冒頭で説明した通りプロコン分析は複数人で行うことに意味がありますので、一人の独断で話が進んでしまう環境下での運用はリスクが生じます。会社やチーム編成によりメンバーの年齢差はありますが、年長社員から若手社員まで気兼ねなく発言できる環境下で運用しましょう。
最後に
如何でしたでしょうか。プロコン分析はメリットデメリット分析とも言われおり、説明を聞いたところですごく当たり前のように感じた方も多いと思いますが、実際に運用して見ると思ってもなかった意見に出会えるかもしれません。チームメンバーとの交流の機会にもなるので、会議での意思決定において意見がまとまらないときは是非このプロコン分析を実践してみて下さい。
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